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アレックスシアラー『チョコレート・アンダーグラウンド』
13ヵ月と13週と13日と満月の夜
13ヵ月と13週と13日と満月の夜


一昨年の話だ。お教室の本好きの女の子が「センセ、アレックスシアラーって人の本を買って!面白いんだって」と言って来た。この子の本読みのセンスは抜群。というか、私と感性が合っている、と常々感じていたから、私は二つ返事で買ってあげた(古本屋巡りをしてまず初めに見つけたのが↑これ↑)。ミニ図書館ではリクエストを受け付けているので、「たまには自分で買ってよね!」とか言いながら、書棚に置く。すると次々とファンが出来た。

1冊ずつ、見つけて来ては置いているのだが、どれも人気が高い。ちょっと辛口だけれど、その文体が中学生の女の子達には読みやすいからだと思う。

さて、「チョコレート・アンダーグラウンド」はと言うと、棚に置く前に自分が先に読んでみた。これが最高!
面白すぎて、女の子達にはもったいない、というのが第一の感想。でも待てよ、今のうちに考えてくれた方がいいかと思い直す。

戦時中のことも知らない私は「自由」を奪われるということがどういうことか想像できない。「禁酒法」だってわからない。そんな私と同じように子ども達だって、「チョコレートが禁止されたなら?」と考えることはできるだろう。けれど、題材が「チョコレート」だから、重々しく考えられない。ただ、すーっと読み飛ばしてしまうかもしれないから「もったいない」と思ったのだ。

一つの政党が国を乗っ取って、「チョコレートを禁止する!」と言い出すことは、あり得ない話ではない。大人の私にとっては、そこのところがリアルで面白い。多くの人には選ぶ権利がある、そしてそれは自分の自由だ、ということもわかる。「選ぶ」ことをしないとどういうことになるのか、突きつけられたような思いだ。

ちゃんと読んでくれるかな、「チョコレート作ろう!」ってそれだけかな〜?などと少し心配だけれど、本棚に置いてみるとしよう。





| ぞ〜っとした不思議話 | 17:35 | comments(0) |
チョコレート工場の秘密
チョコレート工場の秘密    ロアルド・ダールコレクション 2
チョコレート工場の秘密 ロアルド・ダールコレクション 2


新しいバージョンが出たので、息子用に買った。息子が読み終わったので、私も読んだ。何度読んでも面白い。
このロアルド・ダールって人が、どれほど子どもと年寄りが嫌いか、どれほど人間が信じられないか、よ〜く分かる。決して教訓ものじゃない。世の中にはたくさんの人間がいるんだ、ってことを斜めから見ている、って感じ。

訳者の後書きも面白かった。
原作での登場人物の実名と日本名などが並べて書かれてあり、訳すときの工夫が感じられた。映画では「ウンパルンパ」と読んでいたのに、本は「ウンパッパルンパッパ」とされていた。原作は「ウンパルンパ」なんだって。ま、どっちでもいいけど、確かに日本語だと「パッパ」ってなった方が面白いかな〜?

ただ一つ気になったのは、お菓子工場の描写。「砂糖を焦がしたもの」「ハシバミの実」と訳されてあったが、今は「カラメルソース」「ヘーゼルナッツ」の方がピッタリいくと思うんだけどなぁ〜。昔は日本でケーキと言えば、「ショートケーキ」と「モンブラン」くらいしかなかったから、そのまま訳すことも仕方がないと思うけど、新しく今の時代に訳し直したんだから、これくらいは日本語にしなくても良かったのに。

そんな愚痴をこぼしていたらダンナに、「じゃぁ、おまえも原作読んでみれば?」と言われた。そうか、その手があったか。
早速調べると、あったあった!ハリーポッターより簡単そう。チャレンジしてみようかしら???





| ぞ〜っとした不思議話 | 08:13 | comments(0) |
華氏四五一度
華氏四五一度
華氏四五一度

入院中8冊目

改めて読むと本当に良かった。次男が表紙を見て、「何これ?華氏911のパクリ?」なんて、ふざけたことを聞いて来たので一喝した。

本に書かれた文章を読んで考えるなんて、詩を暗記するなんて時間の無駄だ。人の考えたことの受け売りで分かった風な気になるな、みたいな、署長の言葉にはいちいちずきずきした。なぜって、立て続けに本を読んで、「受け売りで分かった風になって」いたからだ。

けれどだからといって、何もかも「あらすじ」だけ、ニュースもドラマもダイジェストで全てをまかなっている世の中やその間に、どかすか戦争を進めて行くという、この物語の中での世界は気に入らない。
・・・・40年前、きっとその兆しが見えたから、この小説は書かれたと思うが、今は「兆し」どころじゃない。事実だ。

いつから、何のために「本を燃やす」仕事を始めたのか、いつどこで出会った妻と暮らしているのかも分からなくなっているこの主人公の苦悩も、現在の社会では、なんだか常識化しているような気がする。

「言葉」を読んで理解して、「考える」時間と余裕が欲しいなぁ。ただ、時間と余裕だけじゃダメで、「考え」なくちゃ意味ないんだよなぁ、と一人ベッドの上でほうけてしまった。

| ぞ〜っとした不思議話 | 13:45 | comments(0) |