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返事はいらない
高校時代の友人にメールする。そういえば昔は月に一〜二回手紙を書いて送っていた。「テストが終わりました」「長崎行の夜行列車に乗っています」「コンサートに行ってきました」「免許更新の講習に来ています」



彼は覚えているのだろうか。あの頃一度も返事はもらえなかった。けれどそれがよかった。特に理解してもらおうと思っていなかったし、「手紙、読んだよ」と会えば挨拶はしてくれてたし。今思えば私あの頃から「ブログ」やってるつもりだったのかな。



お互い結婚して、季節の挨拶はメールで交すようになった。相変わらず私はたくさん書く。彼の返事は昔と違ってすぐ返ってくるけれども、本当は要らない。読んでる姿を想像して、笑うところや突っ込むところを想像して、自分の書いた文章でいつまでも楽しんでいられるからね。

そして何年かに一度会った時に「メール読んだよ」って、そういってくれればいいや。勝手かもしれないけど。
| コラム | 23:35 | comments(0) |
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